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胃癌について①


胃がんとは

胃は’みぞおち’のあたりにある袋状の臓器で、口から摂取した食べ物は食道から胃に入り、胃から十二指腸へと流れていきます。胃の入り口を噴門、出口を幽門と言います(図1)。胃の壁は層状に分かれていて、胃がんは一番内側の表⾯(粘膜)から発⽣します。がんの進行している壁の深さで早期胃がん(粘膜下層まで)と進行胃がん(筋層以上)に分類されます。早期胃がんは見た目の変化が少なく病変部位が一見分かりにくいこともありますが、進行胃がんでははっきりとわかるようになります(図2)。
胃がんはやや男性に多く、50歳頃から増えて80歳代がもっとも多いです。近年、ゆっくりと減少傾向にありますが、現在でも男性では最も多いがんで、女性でも乳がん、大腸がんに次いで番目に多いがんです。

図1

図2

胃がんの症状

早い段階では自覚症状がほとんどなく、検診で発見されることも多くあります。比較的進行しても自覚症状がないこともあります。
代表的な症状としては、みぞおちの痛みや不快感、胸やけ、吐き気、食欲不振などです。胃がんからの出血で便の色が黒くなったり、貧血がきっかけで発見されることもあります。食事が食べられなくなったり、体重が減ったりする症状では進行胃がんの可能性もあります。このような症状があれば、検診を待たずに医療機関を受診しましょう。

胃がんに対する検査

上部消化管造影検査

いわゆる‘バリウム’の検査です。胃がん検診などでも行われます。胃の形や表面の凹凸などを評価することで、がんの広がっている範囲を確認します。

上部消化管内視鏡検査

いわゆる‘胃カメラ’です。胃がんの診断に最も重要な検査です。胃の内側を観察することで、異常な部分を同定し、その広がりなどを評価します(図2)。また粘膜を一部採取し(生検)、病理検査でがん細胞の有無やがんの組織型(顕微鏡でみた特徴)などを評価できます。

CT検査

がんの浸潤の程度を評価したり、肝臓や肺など離れた臓器に転移をしていないかなどを評価したりします。